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m_pheno曰く

m_pheno(もふぇの)の告知やひとりごと

2015年を振り返る 音楽編

僕は未だに2015年のことが忘れられない哀れな男なのさ。

というわけで2月になりましたが去年の新譜の中でも僕がよく聞いたものを振り返ってみようと思う。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION - Wonder Future

 

 


Asian Kung-Fu Generation - Opera Glasses

ご存知バンドキッズの青春、アジカンの新作。

生粋のファンとしてはまずは彼らから語らねばなるまい。青春時代を支えてくれたバンドなのでね。

メディア的には「原点回帰」みたいなところを意識してるっぽいけれども、僕としては「また新しいことし始めたなあ」という感想を抱いた。

確かに今までシンセやストリングスを入れたりして実験的なことをしてきたところから一転、全編通してシンプルな4ピースのギター中心バンドサウンドになったっていう点ではマジックディスク以前、いや構成的にはワールドワールドワールド以前といってもいいくらいの印象はある。

けれども、そういったサウンドにした理由が昔の「それしかできなかった」とか「バンドサウンドであり続けることがアイデンティティなんだ!」みたいな初期衝動的なもの、ある種青臭いものではなく、いろいろなチャレンジ(ゴッチソロや伊地知さんのPHONO TONESも含む)や国内外の音楽情勢をいろいろ考えたうえでの「今、こうやってバンドでラウドに鳴らすことに意味があるんだ」といった、とても前向きかつ大人になったからこその結論なんだろうなあ、ということが聞いても伝わるし、事実ネットにあるインタビューでもそんなことを言ってる。彼らなりの、パンクスみたいなものでもあるとは思う。

決して旧来のファンに媚びただとか、ゴッチや伊地知さんが他で好き放題できるからだとか、そういうことではないんじゃないかな。

まあでも聞いてて安心したり、少年時代ソルファを聞いた時の様なドキドキを感じるのも事実だけれどもね。特にラストナンバー、Opera Glassesの最後に「必殺技」を撃ってくるような感じとか。アジカンは毎度毎度アルバム最後の曲が凄まじくいい。

Planet of the Apesも相当お気に入り。短く猛烈な勢い、そして何より歪んだボーカル。声にディストーションかけるの大好きだよ僕は。

そういやライブも行ったなあ。いやもう最高でしたよ。

 

あれ、こんな真面目に話すつもりじゃなかったのに……まだ一枚目だぞ。

ちょっと力抜いていきます。

 

OGRE YOU ASSHOLE - workshop

 

workshop

workshop

日本のサイケデリックロックをガッツリ請け負うオウガのライブ盤。

ライブアルバムを入れるのは少々反則な気はするけれども、これ自体がひとつのコンセプトアルバムのようにさえ聞こえてしまうような仕組みになっているから入れました。

というか本当にこれは名盤で、これが出てからオウガはこればかり聞くようになってしまった。

ことROPEが素晴らしい。meditation ver.はTB-303といった定番ビンテージシンセを取り入れた挑戦的かつクラウトロックを強く意識したものに、long ver.は本当にライブでも聞くような長尺の聞いてる側までトリップするような甘く破壊的な感覚に陥らせてくるものになっている。夜の船の弾き語りからのアレンジも本当に素晴らしい。

2015年ずっとこればかり聞いていたような気がするってぐらいお気に入り。

 

toe - HEAR YOU

 

HEAR YOU

HEAR YOU

  • toe
  • ロック
  • ¥2000

ポストロック・マスロックなインストバンドの新譜。 

世間的には「ドラムの派手さがない!」とのことだが、何を言う、今までで最高のドラムじゃないか!

確かに変拍子の複雑なフレーズと真っ向からケンカするような手数の多いドラムが魅力的なバンドだ。でも、これはドラマーだからわかる感覚なのかもしれないけど、バスドラとスネアとハイハット、いわゆる三点で最大限まで魅せるドラムが一番美しいと僕は思っている。

グルーヴやセンスを一番感じさせるのは三点だ。シンバルやタムは飾りだ。多点セットなんてクソくらえだ。あ、いや、ごめんなさい個人の意見です。怒らないで。

タブラ奏者U-zhaan(ヨルタモリを見てファンになった。素晴らしい番組だったのになぜ終わってしまったのか……)やChara木村カエラといったコラボも魅力的。特に木村カエラとのコラボ、オトトタイミングトキミトは声ネタ的な、あくまでインストバンドとしての強さを引き出すいい共演だと思う。

 

クラムボン - trilogy

 

triology

triology

 ミト氏の熱烈なインタビューでも話題になった本作。

個人的にはやっぱりRough & Laughみたいなポップな曲がやっぱり好きだけれども、インタビューでも言っていた「音の強度」みたいなものは全体を通して感じられた。

ただまあ、尖ったところと言うか、個性のあるバンドの強さみたいなものよりも安定感に走りすぎた気がしないでもないから、この方向性が落ち着いてどこに着地するのかが気になるところ。

 

踊ってばかりの国 - SONGS

 

 オウガとはまた違う路線の、サイケ感もある歌モノバンドの新作。

いやもう最高でしょう。オウガの新譜に並んで去年ずっとこれ聞いてた。

特にHeroの、10分超の長尺にも関わらず最低限の伴奏で歌を限りなく主張させながらもあらゆる瞬間が最高というある意味狂気じみた名作。メロディをとっても、歌詞をとっても、いつどこを聞いても泣きそうになってしまう。

また、単体で聞くと恥ずかしささえ感じてしまうようなストレートなロック調の最後の曲「ほんとごめんね」も、アルバムを通して聞くととても強い説得力がある。日本人でよかった。やっぱり歌モノが最強だ。

 

にせんねんもんだい - N'

 

N'

N'

  • NISENNENMONDAI
  • ダンス
  • ¥1500

 ポストパンクでノイジーでミニマルな女性インストバンド。#N/Aはあんま聞いてないのでこっちで。

全作「N」の続き物のような本作、というか言っちゃ悪いけどどの曲も同じに聞こえてしまうのだけれども、「人力テクノ」とも称されるミニマルかつ実験的なサウンドでついついノリながら聞いてしまう。

Shackletonのリミックスも、彼女らの独特のグルーヴをうまく生かしていて結構好きだ。普段リミックスってあまり好きになれないけれどもこれは良いと思う。

 

B'z - EPIC DAY

 

EPIC DAY

EPIC DAY

  • B'z
  • ロック
  • ¥2500

 ジャパニーズハードロックの雄、それぞれソロ活動を終えての渾身の一作。

B'zファン的にのみわかりやすい表現をすると「今のサウンドでThe 7th Bluesをやった感じ」。B'zファンじゃない人は普通に聴いてください。

個人的には最高傑作だと思う。ことドラマかなんかの主題歌にもなった有頂天、これはやべえ!と素で思ってしまった。全体的にブルージーな曲調に、レスポールからファイヤーバードに持ち替えた松本さんの重いギターサウンド、年を経るごとにイケメンかつ乾いた声になっていく稲葉さんの歌、もはや固定メンバー化したリズム隊による、よりバンドサウンドを意識した感じ。本当に素晴らしいアルバムだと思う。

あとタイトル曲、EPIC DAYは流石に聞いて笑った。某Purpleの某有名曲すぎる。ハードロッカーならまず大爆笑するだろうしそうじゃなくてもたぶん笑うから聞いてほしい。

 

TWEEDEES - The Sound Sounds.

 

The Sound Sounds.

The Sound Sounds.

  • TWEEDEES
  • J-Pop
  • ¥2100

 我らがポスト渋谷系の大先輩・沖井礼二(ex. Cymbals)と若手・清浦夏実さんの新人(笑)バンド。

沖井さんの一生変なコード進行や一生変なベースラインはもちろんのこと、清浦さんの若さと大人っぽさの同居するパワフルな声も魅力的。

シンバルズと似た感じはもちろんあるけれども、シンバルズには絶対になりえない。なぜなら、清浦さんは絶対に性格がいいからだ、っていう話をよく友人としています。両方聞いている人ならたぶん言いたいことはわかると思う。

曲としては月の女王と眠たいテーブルクロスは今までにない感じで素晴らしいと感じたし、ジミヘンのカバーが入っているのも粋だ。

 

SuiseiNoboAz - mizukamakiri

iTunesになかった……まあレコード限定販売だから当然か。

ベースとドラムが脱退し、サポートメンバーを迎え4人体制になってから初の音源。

やっぱりリズム隊のパワー不足はどうしても感じてしまうし、高野メルドー氏はたまに超良い仕事するけど存在感が……というのがライブの感想ではあるのだけれども、やはり石原正晴さんがそこでストラトを弾き、ファズを踏み、マイクに向かって叫んでいればボアズなんだなあ、と感じた。

しかも音源では高野さんの音もよく聞こえるし、新体制としてこれはこれでいいな、と思えた。僕の人生を変えたバンドでもあるし、今後もずっと聞いていきたい。

 

Built to Spill - Untethered Moon

 

Untethered Moon

Untethered Moon

 敬愛する5人組オルタナバンドの新譜。

まあ正直なところ、インパクトはないなあという印象。

確かにBuilt to Spillのサウンドだし彼らの良さがあるんだけれども、彼ららしさだけでとどまってしまった感じ。

好きなんだけど、なんともねえ……パッとしないというか。曲はいいんだけれども。

 

Modest Mouse - Strangers to Ourselves

 

Strangers to Ourselves

Strangers to Ourselves

 このバンドに関してもBuilt to Spillとまったく同じ印象。ほんとに曲自体はいいのになんなんだろうなあ。

 

Ty Segall - Ty Rex

 

Ty Rex

Ty Rex

 今のご時世にはありえないぐらいローファイな音源で押し通すオトコ・Ty SegallのT-Rexのカバー。

例によってローファイで突き通してて、徹頭徹尾Ty Segallに料理されてしまった。もちろんいい意味で。一生頭悪い。

代表曲ともいえる20th Century Boyなんかもう最高。歪みは世界を救う。

 

Soccer Team - Real Lessons in Cynicism

 

 これはけっこう新しく知ったバンドなのだけれども、ザ・インディーロックな感じでとても良い。

最近はインディーといっても、いろんな楽器を入れたりだとか、空間系を強く使ってなんとなく逃げ腰気味な感じのバンドが多いように感じていたけれども、Pavementあたりの古典的な、別に上手くないんだけどいい曲だぜ!というのを臆せず出していくいいバンドだと思う。

まだ2ndアルバムらしいので今後も楽しみ。

 

Unknown Mortal Orchestra - Multi-Love

 

Multi-Love

Multi-Love


Unknown Mortal Orchestra | “Multi-Love” | Pitchfork Music Festival Paris 2015 | PitchforkTV

 

サイケかつファンキーなバンドの新作。

洋楽だとたぶん去年一番聴いた。本当に最高。

特にこのピッチフォークのライブめちゃくちゃいいのでできればフルで聞いてほしい。

よりファンキーさを増し、キーボードもフィーチャーして新しい要素も増えたり、ファーストのころからはちょっと変わっているけれども、ギターの上手さやメロディーやコードワークの妙は相変わらず。

 

The Cribs - For All My Sisters

 

 


The Cribs - Different Angle (Live) - Vevo UK @ The Great Escape 2015

日本人が好きそうな最近の洋オルタナナンバーワン(僕の個人的な見解です)の兄弟バンド。

なんというか、わかりやすくエモい。それに尽きる。

バンドサウンド好きな人はみんな好きなんじゃないかな。ことDifferent Angleはやっぱり好きですね。

 

Tame Impala - Currents

 

Currents

Currents


Tame Impala - Deezer Session - Let It Happen

 

出ました問題作。とりあえず上のライブ映像が最高だから見よう。

グラミー賞にノミネートされたりなんだりで話題に事欠かないサイケバンド。またサイケか。

エレクトリックな側面が増え、これまた意欲的な新作だと思う。前の無骨な感じも好きだったけどね。

UMOの新譜に次いでめっちゃ聞いた。みんな聞こう。

 

 

以上となります。

去年はやっぱりApple Musicの登場が大きくて、「興味はあったけど聞くまでに至らなかったバンド」「欲しかったけど買えなかった音源」みたいなのを、周囲に置いて行かれているぶん若干焦りながら聞きまくってたのでどちらかというと旧譜を漁りまくったけれども、結局新譜もたくさん聞いていました。いつかApple Musicについても話したいとは思ってる。

個人的な好みでは、2015年はやっぱりサイケ色の強い年、しかも意欲作の多い一年だったように感じる。そして青春時代を過ごしたアジカンとB'zに、人生の転機ともなったSuiseiNoboAzと、嬉しい新譜が多かった。こう書くと最高の一年だ。

今年も旧譜・新譜問わずいろいろ聞いていきたいと思う。最近ちょくちょくテクノとかも聞いてるからその辺も忘れず、でもやっぱりバンドを聞きつつ。

去年はライブ行けてなかった分今年は行きたい。4月あたりにTame Impala来るらしいから見たいなあ!

 

それでは。